あなたは「お金の使い方」について後悔したことがありますか?
「ストレス発散のためだと自分に言い訳して、無駄なものを買ってしまった」「自己投資になると思ってお金をかけたのに、何も自分のためになっていない」といった経験がある方もいるかもしれません。
今回は全国の男女500人にアンケートを実施。
「ダメなお金の使い方」「ダメなお金の使い方をしてしまう理由」について聞きました。
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2023年5月24日~25日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性323人/男性177人)
- 回答者の年代:10代 1.2%/20代 16.8%/30代 40.6%/40代 26.8%/50代 11.8%/60代以上 2.8%
ダメなお金の使い方をしてしまう人は44.8%
全国の男女500人に「あなたはダメなお金の使い方をすることがありますか?」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「よくある」「まあある」と答えた人は合わせて44.8%。
お金の使い方に注意している人の方が多いとわかりました。
最近は「お金の使い方」「節約・貯蓄」に関する書籍やネット記事を目にする機会も多いので、気にしている方も多いのではないでしょうか。
物価高の影響で生活費が増え、「お金の使い方に気をつけないと」と考えている人もいるかもしれません。
ダメなお金の使い方をしてしまう理由は「衝動・欲求を抑えられない」
続いて「ダメなお金の使い方をしてしまう理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「衝動・欲求を抑えられない(95人)」です。
2位「安いと買ってしまう(52人)」、3位「ストレスを発散したい(42人)」、4位「計画性がないから(17人)」と続きます。
以降、5位「一攫千金狙いで(15人)」、6位「見栄を張りたくて(14人)」、7位「つい店に立ち寄ってしまう(13人)」の結果となりました。
ほしいと思ったものを衝動的に購入してしまう人が多くなっています。
ステキな商品を見て興奮したりストレスを抱えていたりすると、判断力が落ち、無駄なお金を使いやすくなるので注意が必要です。
では具体的な回答を紹介します。
1位 衝動・欲求を抑えられない
- SNSなどを見ているとほしい服が増え、つい買ってしまう(28歳 女性)
- 旅行やお正月など、特別な日には衝動買いをしてしまう(36歳 女性)
- スマホゲームのレアなアイテムがどうしても欲しくて、衝動的に課金してしまいます(45歳 男性)
1位は「衝動・欲求を抑えられない」でした。
「ほしい」という気持ちを抑えられずについ購入してしまうことは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。
衝動買いには、手早く達成感やときめきを得られるメリットもあります。
ただ、「買っただけで満足し、商品自体を無駄にしてしまう」「衝動買いを繰り返してしまう」などは問題でしょう。
2位 安いと買ってしまう
- 安いとつい「何かに使えそうだな」と買ってしまう(25歳 女性)
- 当日の献立に使用しない食材でも、「安売りをしているから」と買ってしまう(46歳 男性)
- セールになっていると、あまり必要のないものでも買ってしまう(51歳 女性)
2位は「安いと買ってしまう」です。
「セール」「割引」「還元」といったフレーズに弱い人も多いですよね。
100円ショップなどですと、「100円程度なら買ってもいいか」と思い、ついつい多くの商品をカゴに入れてしまう人もいるでしょう。
3位 ストレスを発散したい
- ストレスが溜まっているときに、幸福度を瞬時に高めてくれそうな甘いお菓子などを買ってしまう(44歳 女性)
- ストレスが溜まっていると、不要なものを買いがち。ストレス発散のために何か買いたくなり、必要もないのに買うものがないか探してしまいます(50歳 女性)
3位は「ストレスを発散したい」でした。
ストレスを感じているとき、好きな食べ物や服を買えば、簡単に幸福感や達成感を得られます。
ただストレスを発散したあとに、「無駄遣いしちゃったな」と後悔することも。
普段節約を心がけている人の場合、ストレス発散するための散財が、新たなストレスの種になることもあるので注意しましょう。
4位 計画性がないから
- 計画性なくお金を使ってしまうから(38歳 女性)
- 最初に予定していた費用を超えて使ってしまう(44歳 女性)
「計画性がないから」が4位でした。
「予算を決めないでお金を使ってしまう」「買い物の前に計画を立てない」といったケースが当てはまります。
カード払いで計画性なく使いすぎてしまうと、支払いが追いつかなくなる可能性もあるので注意が必要ですね。
5位 一攫千金狙いで
- 「今日は当たるかな」と思い、つい宝くじを買ってしまう(19歳 女性)
- つい大きなお金が欲しくなって賭けに出てしまう(30歳 男性)
- 宝くじを毎年買ってしまいます。絶対当たらないとわかっているのに夢を見たくて、2~3枚買っています(36歳 女性)
5位は「一攫千金狙いで」でした。
ギャンブル性の高い商品を、夢を見たくて買ってしまう人も多いようです。
当選経験のある人は、当たったときの快感が忘れられず買い続けてしまうこともあります。
6位 見栄を張りたくて
- 「お金がない」と言いづらいので、見栄を張ってしまう(29歳 女性)
- 後輩に見栄を張りたいから(46歳 男性)
- 友人に会う約束などがあると、見栄を張ってしまう(63歳 女性)
6位は「見栄を張りたくて」でした。
ほんとうはお金を使いたくないし余裕もないのに、他人の前だからと見栄を張ってしまう人も。
自分をよく見せたいという欲求は、誰もが抱いているものです。
しかし見栄を張りすぎると、お金が足りなくなってしまいます。
7位 つい店に立ち寄ってしまう
- コンビニに意味なく行く(27歳 男性)
- 100円ショップを見に行くのが好きで、用もなく足を運んでしまう。結果、必要ないものまで買ってしまう(32歳 女性)
- ついカフェに行ってしまう(55歳 女性)
7位は「つい店に立ち寄ってしまう」でした。
立ち寄ってしまうお店として多く挙げられたのは、「コンビニ」「カフェ」「100円ショップ」。
上記のお店が提供している商品は大きな金額ではないため、財布のひもが緩みやすいのでしょう。
ダメなお金の使い方1位は「ギャンブル」
最後に具体的な「ダメなお金の使い方」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「ギャンブル(136人)」です。
2位「ゲーム・アプリへの課金(89人)」、3位「必要ないものを買う(84人)」、4位「安いから買う(47人)」と続きます。
以降、5位「衝動買い(44人)」、6位「手数料・延滞料金を払う(31人)」、7位「リボ払いの利用(27人)」の結果となりました。
具体的な商品やサービスとして「ギャンブル」「ゲーム」を挙げた人が多数。
依存性があるサービスや商品はやめたくてもやめられないことが多く、どんどんお金をつぎ込んでしまうからでしょう。
また「安いから」「ストレス解消のため衝動的につい」という理由で商品を購入すると、必要ないものまで買ってしまい後悔することが多いです。
では具体的な回答を紹介します。
1位 ギャンブル
- 宝くじを買う、ギャンブルをする(19歳 女性)
- ギャンブルにつぎ込むこと。儲からないようにできているので(36歳 女性)
- 趣味を通り越してのギャンブル(43歳 男性)
1位は「ギャンブルに使う」でした。
競馬や宝くじ、パチンコなどは「マイナスサムゲーム」といわれます。
マイナスサムゲームとは、複数回参加すると参加者の利益がマイナスになるようできているゲームのことです。
基本的に運営者(胴元)のみが儲かるようにできていて、ほとんどの参加者は儲かりません。
しかし儲からないとわかっているのに、「買いやすい」「夢が見られる」「中毒性がある」という理由で、お金をつぎ込んでしまう人も少なくありません。
2位 ゲーム・アプリへの課金
- スマホに限らずゲーム全般への課金(29歳 女性)
- 時間が経てば読めるタイプの漫画アプリなのに、課金すること(31歳 男性)
- スマホゲームへの過度な課金(43歳 女性)
2位は「ゲーム・アプリへの課金」でした。
無料で遊べるアプリやゲームでも、課金すればレアアイテムが手に入ったり、より快適に利用できたりします。
趣味は大切なので必ずしも「ゲームへの課金=悪」ではありませんが、「目当てのアイテムが出るまでガチャを引き続ける」などの過度な課金は大きな出費になることも。
ゲームに興味のない人からすれば、「生きていくうえで必要でもないのに、課金するなんて」と思うのでしょう。
課金ありのゲームやアプリで遊んでいる人は、1ヶ月の予算を決めておくといいかもしれませんね。
3位 必要ないものを買う
- 使わないキッチングッズやダイエット用品、飲まないサプリを買ってしまう(36歳 女性)
- 使いもしないものを見た目だけで買ったり、無駄に置物系のものを集めたりするのは、無駄遣いだと思います(43歳 女性)
- ひとつで十分なのに、同じ商品を複数買うことです(59歳 男性)
3位は「必要ないものを買う」です。
実際には使わないのに、「いつか使うかも」「かわいい」などの理由で服や靴などを買ってしまう人もいます。
いくら見た目が良く高機能なものでも、使わないなら無駄です。
「ほんとうに使うのか、必要なのか」を見極めて購入するクセをつけないと、無駄遣いは続くでしょう。
4位 安いから買う
- 安いからと言ってたくさん食べ物を買ったり、セールだからと服を買ったりすること(37歳 女性)
- そんなに欲しいと思ってなかった服でも、値下がりしているとつい買ったりする(62歳 男性)
「安いから買う」が4位でした。
安いという理由だけでものを買うと、必要ないものや気に入らないものまで買ってしまいがちです。
食品などを大量購入して、余らせてしまうこともあります。
欲しいものや必要なものが安くなっているなら、割引やセールは確かにオトクです。
ただ必要ないものを「安いから」という理由だけで買うのは、「購入金額分の損」になります。
5位 衝動買い
- クオリティーの低いものを衝動的に買ってしまい、結局いらなくなって捨てがち(36歳 女性)
- 衝動買いです。お菓子やスイーツをつい買ってしまいます(40歳 女性)
- 計画性のない衝動的な買い物はダメだと思います(67歳 男性)
5位は「衝動買い」でした。
ストレスなどが原因で衝動買いしたものは、結局使わないことも多いです。
また安いものでもたくさん買ってしまえば大きな金額になります。
衝動買いが多い人は、「買い物以外でストレス解消し、衝動買いを減らす」「買う前にひと呼吸置く」などの工夫をしてみるとよいでしょう。
6位 手数料・延滞料金を払う
- レンタル商品の延滞金(28歳 女性)
- コンビニATMでかかる手数料(41歳 男性)
- 銀行の入出金に時間外手数料をかけること(50歳 女性)
6位は「手数料・延滞料金を払う」でした。
日時を選べばATM手数料を支払う必要のない銀行は多いですし、遅延しなければ延滞料金は発生しません。
そのため、払わなくても済むはずお金を払うのは無駄だと考えている人も多くなりました。
1回あたりにかかる手数料や延滞料の金額は大きくありませんが、積もり積もっていくと負担が重くなります。
7位 リボ払いの利用
- クレジット払いで、手数料がかかる分割払いやリボ払いを利用すること(43歳 女性)
- クレジットカードのリボ払い。1ヶ月の支払額が減るからといって安易に手を出すと、トータルの返済額が増える(49歳 男性)
7位は「リボ払いを利用する」でした。
リボ払いでは1ヶ月の支払金額を減らせる代わりに利息がつき、支払い総額が増えます。
「商品代金以外のお金を払わなくてはいけない」ということですね。
また利用しすぎると残高(借金)が増えてしまい、返済に困ってしまう人も少なくありません。
一括払いまたは2回払いだと利息はつかないので、無駄なお金を使いたくないなら、利息が発生する購入方法は避けるべきです。
まとめ
「確実に無駄になるもの」「依存性がありなかなか止められないもの」にお金を使うのはダメだと考えている人が多数。
「安いから」「ストレスから衝動的に」といった理由での買い物も、すべてとは言いませんが無駄になることが多いです。
しかし、無駄になったり後悔したりするとわかっていても、ダメなお金の使い方をしてしまう人も。
理由は「衝動が抑えられない」「ストレス解消のため」などさまざまです。
ダメなお金の使い方があらたなストレスになる可能性もありますので、無駄を省きたいなら自分が陥りがちなパターンを見つけ、対応を練るのがよさそうですね。