
旅行会社のサイトを見ていると、学生用の旅行プランが以前より豊富に存在していることに気がつきます。
そして、時期によっては、そのかなりの部分を大学生の卒業旅行プランが占めていることがあります。
プランが多いということは需要があるということを意味しているわけですが、そんなにも多くの大学生が卒業旅行を検討しているということに少々驚きました。
バブル期ならわかりますが、バブル崩壊後の景気低迷、そして2008年のリーマンショックなどを経て、節約志向が浸透した世代なはずです。
それを裏付けるかのように、20代の若者のマイカー所有率は年々低下し、学生の仕送り額も減額となっています。
その昨今のトレンドと逆行しているかのような動きに、強い関心を持ったのです。
特に旅費の相場と資金調達はどうしているのだろうと思い調査してみることにしました。
いますぐできる対処方法として、一時的にカードローンで建て替えるのもアリですね。
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※無理な借入を推奨するわけではありません。ご利用する場合は計画的にお願いします。
大学生の卒業旅行費用の相場
大学生の卒業旅行費用について調べてみると、その平均金額は15万8376円でした。
行先別では国内旅行が5万8162円、海外旅行が22万7857円という結果となっています。
国内旅行と比べて、海外旅行の費用が4倍程度高く、それが平均金額を押し上げているということがわかります。
では次に、旅費の価格帯を見た場合に、どの価格帯が人気で、その傾向はどのようなものかについて見ていきたいと思います。
1位 10万円~20万円未満
この価格帯は、大学生の卒業旅行費用の平均金額15万8376円を含む価格帯ですから、1番層が厚いのも納得です。
アルバイトと貯蓄を併用すれば、自力で資金調達できる程度の金額であることも、人気の一因であると考えられます。
この位の予算があれば、プランによっては海外旅行も十分可能ですし、国内旅行を選択した場合には、ある程度豪華なプランも選択できます。
実際の行先を見てみると、海外組はハワイやイタリア、国内組は沖縄を行先にしたという方がいらっしゃいました。
また、出雲など定番からやや外れた行先を選択された方もおり、この価格帯は行先にバリエーションがあるという特徴があると推察されます。
2位 5万円~10万円未満
大学生の卒業旅行費用の平均金額15万8376円よりも若干低いこの価格帯は、「リーズナブル」というにふさわしい価格帯です。
なぜなら海外なら台湾やサイパン、国内ならスカイツリー巡りなどの含む東京観光など、メジャーな旅行プランを選択すれば、国内・海外のどちらかを行先に選ぶことが可能だからです。
実際この価格帯を選択した方の行先は韓国やグアムなどメジャーな行先を選択されることが多いことがわかりました。
3位 1万円~5万円未満
この価格帯は激安の卒業旅行を希望される方が、少なからずいらっしゃるということを示しています。
この場合、行先は国内となることがほとんどですが、工夫を凝らしたプランを選択される方も多く、宿泊日数は短めである傾向にあります。
具体的な行先としては、長野の温泉地であるとか、福岡の天文台付設のロッジであるとか趣向を凝らしたものが多く見られました。
また、移動手段も知り合いに運転してもらうなど、コストダウンを工夫される方もいらっしゃいました。
卒業旅行へ行くための旅費が足りない場合におすすめの対処方法
コツコツ貯金する
アルバイトをしたお金を貯めてはいるが、中々予定している額に到達しないという事態に遭遇することがあります。
この場合は、普段の生活を見直して節約し、その分のお金をコツコツ貯金するという方法が考えられます。
この方法は、リスク0にして、ある程度期間があれば、確実に目標金額を達成できるという点で、最も堅実な方法と言えます。
貯金する際に重要なことは、手軽にできて、しかも貯めたお金を容易に切り崩せない方法で行うということです。
考えられる方法としては市販されている500円玉貯金箱を使用するというものがあります。
この貯金箱は缶の形をしていてお金を取り出すためには缶切りで開けなければならないので、容易に取り崩すことができません。
また、財布の小銭に500円玉を見つけたら貯金箱に入れるというルールにすれば、ゲーム感覚で貯金を行うことができます。
もう1つは生活費用の銀行口座とアルバイト代の口座を分けて管理するというのも良い方法です。
複数のアルバイトを掛け持ちする
旅費の不足分を稼ぐために、アルバイトを増やす際に気をつけなければならないのは、肉体労働系のアルバイトを掛け持ちしすぎて体調を崩すとか、単位取得に支障が出て卒業すら危うくなるというリスクがあることです。
また、飲食店などのアルバイトで仕事が深夜に及ぶものなども、同様の理由でおすすめできません。
この場合に、おすすめできるアルバイトは家庭教師や塾講師だと思われます。
家庭教師や塾講師の時給は2,000円前後と高いのが特徴で、さらには頭脳労働であるため、先にあげたようなリスクが生じにくいと考えられるからです。
首都圏の場合は時給がさらに高い場合もあり、生徒や授業を複数担当すれば無理なく資金を作ることができる可能性が高いと言えます。
しっかりした手法で株式投資などを行う
最近では、ネット証券の利便性への進化には目をみはるものがあり、未成年であっても証券口座を開設できるようになっている証券会社もあります。
そういった状況のもと、大学入学後に株式投資を開始したという方も増えていると聞きます。
卒業旅行の不足分の資金を調達するために、貯蓄した資金を基に利益の出る手法を用いて株式投資を行うのも有効な方法です。
この場合重要なのは、「利益が出る手法を持っている」か否かという点なのです。
「利益が出る手法を持っている」ということは、これまでに投資経験を十分に積み、自分に合い、かつ利益をもたらす方法を開発したということを意味します。
そうでない場合は、この方法は全くおすすめできません。
親から借りる
足りない金額が少額であり、資金を用意しなければならない期日までに時間がない場合は両親から借りるという方法があります。
この方法の最大のメリットは無利息にして、返済は最悪お金があるとき払いで良いという可能性がある点です。
ただし、あまり両親に借りを作ると、後の人生の選択において親の意見を無視できなくなるというデメリットが生ずることがあります。
キャッシングを利用する(少額)
足りない金額が少額で、資金を用意しなければならない期日までに時間がなく、しかも両親から借りることが難しい場合は学生ローンカードのキャッシングを利用するという方法があります。
免許証など本人確認ができるものと、アルバイト等の収入が確認できれば「アコム」や「プロミス」でローンカードを発行してもらうことが可能です。
また、首都圏にお住いの方であればイー・キャンパスなどの学生専用ローンなども選択肢となり得ます。
金額が少額であれば、支払い金額は1,000円から可能なものもあるので、旅行から戻った後にアルバイト等で返済は十分可能かと思われます。
ポイントは社会人になってからも支払いが残るような計画は立てないということです。
卒業旅行へ行くための旅費が足りない場合にイマイチな対処方法
友人に借りる
これは、たとえ少額であっても避けた方が無難です。
知人同士の金の貸し借りは、お金を貸した方は貸した事実をよく覚えているが、借りた方はそうでもないという傾向があります。
卒業旅行後は社会人としての生活の準備などが目白押しで、何かと忙しく、友人と会う機会が減ることが予想されます。
悪気はないものの支払いを忘れたまま卒業してしまい、後々支払いを巡ってトラブルになるということが実際に起こっています。
キャッシング(高額)
卒業旅行の費用が20万円調など高額の場合、これを全額キャッシングで賄うことは全くおすすめできません。
その理由は、卒業後も支払いが残ってしまう可能性があるからです。
新社会人となると生活環境が一変し、様々な費用が生じます。
初任給はそれほど高くないわけですから、支出はできるだけ抑えないと、あっという間に支払いに困ることになります。
そういった面で、キャッシングの支払いが卒業後まで続くというのはリスクとなり得るのです。
場当たり的な手法で株式投資などを行う
これは資金を工面する方法としては、最悪の方法と言えます。
その理由は単純明快で、「資金を全て失う可能性がある」からに他なりません。
最も危険なのはビギナーズラックを自分の実力だと勘違いして、投資方法を改めずに損を重ねるという方法です。
この場合、ものすごい勢いで資金を失うという修羅場を経験するということにもなりかねません。
他にもネットでの情報を鵜呑みにして投資してしまうとか、勘に頼って取引を続けるなどの方法は極めて危険なので、避けた方が賢明です。
あくまで、データに基づく再現性のある手法を開発することを目標とするべきです。
お金が足りない場合は一時的にカードローンで対処するのもアリ
※1)お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※2)申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
総括
年配の方などは、大学生の卒業旅行のために借金したり、アルバイトに励んだりというのを耳にすると「お金がないなら行かなければよいのに」と考えるかもしれません。
しかしながら、現在の大学生にとって卒業旅行は「大イベント」なのです。
これまで培った人脈や、アルバイトなどの資金調達方法、そして情報収集能力などを駆使して、できるだけコストパフォーマンスに優れた旅行プランを立てるのですから。
そして、ある面から見るとこの「大イベント」は意外に重要かもしれないと考えました。
それは、大学生が卒業後に放り出されるビジネスの世界で生き抜くための基本が、その「大イベント」の中にちりばめられていると思ったからです。
チープな旅行でも記憶に残るようなプランを練ったり、豪華な旅行にするために参加メンバー全員で資金調達計画を立てたりという作業は、就職してからも必要なものだと思われます。
そう考えると、大学生の卒業旅行は「行かなくても支障のないもの」ではなく「自助努力でプランニングするなら行くべき」ものと考えたほうがいいと実感した調査でした。