奨学金が払えない場合の対処方法

奨学金が払えない場合の対処方法

近年多くの学生が利用している奨学金。

日本学生支援機構によると、平成27年度ではおよそ2.6人に一人の学生が奨学金制度を利用しているとされています。

奨学金を利用することで、金銭面で進学が難しい方も、希望する大学へ進学することが出来、自分に必要な知識を習得することが出来るので、学生やそのご家族にとっては大切な制度でもあります。

しかし一方で、この奨学金の返済についてトラブルが多く発生していることも事実で、最悪の場合本人や家族の自己破産などにもつながっています。

ここでは日本学生支援機構の奨学金を中心に、返済が難しい場合の対処法など、具体的に見ていきたいと思います。

いますぐできる緊急時の対処法

いますぐできる対処方法として、一時的にカードローンで建て替えるのもアリですね。

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※無理な借入を推奨するわけではありません。ご利用する場合は計画的にお願いします。

奨学金が払えないとどうなるのか?

奨学金を借りている方の平均借入総額は250万円~350万円程度といわれています。

返済方法や返済期間によっても異なりますが、毎月の返済額は2万円~4万円程度の方が多く、この返済は通常大学を卒業し新卒者として採用されてすぐから始まり、その後15年~20年ほど続くケースが多くあります。

では、この返済を延滞してしまった場合について順に見ていきましょう。

延滞金が発生する

奨学金には毎月の返済期日が定められており、その期間中の返済が出来なかった場合、延滞金が発生します。

延滞金の割合は貸与種別、採用年度、返済方法などによって異なりますが、2.5%~10%とされています。

※詳細は日本学生支援機構の公式サイトにてご確認いただけるので、こちらをご確認ください。

督促が行われ、連帯保証人などへ請求がいく

書面や電話、訪問などによる督促が行われます。

通常督促は日本学生支援機構から委託を受けた民間業者が行います。

親や親せきに連帯保証人になってもらっている場合、本人が支払えないとなるとその保証人に請求が行くことになります。

一括返還請求が行われる

督促が行われてもなお延滞を続けると、返還期限未到来のものも含め、延滞している金額やその利息、延滞金をすべて一括で支払うよう求められることがあります。

財産の差押えの強制執行が行われる

さらに返済に応じない場合、給与や財産を差し押さえるという法的措置を取られることがあります。

この法的措置は9か月間滞納を続けた場合に執行されるとされています。

ブラックリストに載る

実際にブラックリストというものがあるわけではありませんが、「ブラックリストに載る」=「個人信用情報に延滞履歴が登録される・金融事故情報が登録される」ということです。

信用情報にネガティブな情報が記載されると、その後の借入の可否にもダイレクトにつながり、マイカーローンや住宅ローン、クレジットカードなどの審査にも影響が大きく出ます。

奨学金の支払いを待ってもらうことは可能なのか?

日本学生支援機構の場合、返還期限猶予と減額返還という制度があります。

これを利用することで返済困難な状況を改善できる場合はぜひ利用しましょう。

返還期限猶予

災害・疾病・経済困難・失業などにより返済が困難となった場合、返済期限の猶予を願い出ることが可能です。

返済が免除されるわけではありませんが、一定の審査をクリアすれば最長10年の期限の延長が出来ます。

具体的には以下のような方が対象です。

・病気で働けない
・生活保護を受けている
・失業している
・経済困窮者(給与所得者は年間収入が300万円以下、それ以外の方は年間所得200万円以下)

減額返還

当初の返済予定の一回当たりの返済額を2分の1もしくは3分の1に減額し、その分返還期間を延長する方法です。

減額返還という言葉から、返済総額そのものが減ると思われる方もおられますが、返済総額が減額されるわけではありません。

また、すでに延滞している方はこの制度は利用できないので注意が必要です。

こちらの制度の対象となる方は、上記「返還期限猶予」制度の対象者と同様です。

滞納している奨学金の免除は可能なのか?

原則として、免除はできないことになっていますが、
1)本人が死亡した場合
2)精神もしくは身体の障害により労働が不可能もしくは労働に強い制限がある場合
このどちらかに当てはまると、申請によって残額の一部または全額の返還が免除されます。

奨学金の未納分の分割払いは可能なのか?

公式HP等には、延滞分の分割払いについての記載はなく、一括納付を求められるように書かれていますが、日本学生支援機構に分割での返済が可能か相談してみることをお勧めします。

交渉がうまくいけば分割での返済を認めてもらえることがあるようです。

ただし、あくまでもイレギュラーな取り扱いなので、交渉の際には自分に非があることを認め、それでも返済していく気持ちがあることをしっかりと伝えましょう。

また、もし分割払いを認めてもらった場合は、絶対に再度延滞することなくしっかりと返していくという覚悟が必要です。

奨学金が払えないときに助けてもらえる各種制度の紹介

奨学金制度の中の救済措置

上記でもご紹介しましたが、日本学生支援機構の制度には、返済が困難になった方を対象に、「返還期限猶予」や「減額返還」といった制度があります。

まずはこの制度を利用して、当初の予定よりもゆっくり返済をしていくことを検討しましょう。

また、本人が死亡や高度障害の状態にある場合は、返済免除の対象なのですぐに申請をしてみてください。

弁護士に債務整理などを依頼する

自己破産などを行うことで債務自体がなくなることもあります。

ただし、自己破産・債務整理をすることによるリスクやデメリットはかなり大きなもので、その後の生活にも支障をきたす可能性が高いことを理解しておきましょう。

また、債務整理をして本人の返済は免れますが、その債務は連帯保証人へと移ります。

多くの場合親が連帯保証任になっているため、結局は親が支払っていくか、親も債務整理をするなどの対応が必要になります。

奨学金が払えないときの良い対処方法

早めに払えないことを伝え、救済制度を利用する

もし奨学金の返済が難しいとわかった場合、延滞してしまう前に支払えないことを伝えましょう。

延滞をしてしまうと、猶予制度や減額制度を利用できなくなる可能性があります。

そうならないためにも、無理だとわかった時点ですぐに相談し、その後の対応について検討してみましょう。

自己破産などを検討する

返済の見直しなどを検討しても返済が難しい場合、弁護士に相談して自己破産や任意整理などの対応をするのも一つの方法です。

自己破産などはそれに伴うデメリットも大きいのでしっかり検討する必要がありますが、延滞の解消の見込みがない場合にはこういった対応も必要です。

奨学金が払えないときのダメな対処方法

無断で延滞を続ける

お金がないというのはできれば言わずに済ませたいものですが、奨学金の返済が難しいからと、誰にも相談せずに延滞を続けるのは最もよくない対応です。

延滞を続けても債務が消えることは絶対になく、個人信用情報に延滞履歴が残り、最終的には差押えなどの法的手段を取られることになるだけです。

ヤミ金などで借りる

奨学金の返済のためにヤミ金などで借りるのもNGです。

借金の返済のために借金をすること自体、解決にはなりませんが、そこでさらに闇金などを利用するとその利息はあっという間に膨れ上がり、さらなる借金を産むことになります。

奨学金が払えなくなったらどこに相談すればいいのか?

奨学金返還相談センター

日本学生支援機構の奨学金の返済についての相談窓口です。

返済についての相談や問い合わせを受け付けています。

猶予制度などを検討したい方は出来るだけ早くこちらで相談してみましょう。

法律事務所など

返済の目途が立たず、債務整理などを検討している場合は弁護士などに相談し手続きの相談をしてみましょう。

任意整理や自己破産など方法はいくつかありますが、本人にとってもっともよい対応を提案してくれるでしょう。

親や兄弟など

もし自己破産などの手続きを取った場合、連帯保証人へ債務が移行することになります。

そういった部分も含めて、返済資金を借りられないか、自己破産をしても良いかどうかなど、相談してみましょう。

お金が足りない場合は一時的にカードローンで対処するのもアリ

プロミス

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実質年率4.5%~17.8%
限度額500万円
審査時間最短3分(※1)
融資まで最短3分

アコム

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実質年率3.0%~18.0%
限度額800万円
審査時間最短30分
融資まで最短1時間

SMBCモビット

SMBCモビット
実質年率3.0%~18.0%
限度額800万円
審査時間最短即日(※2)
融資まで最短即日(※2)

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この調査内容の総括(※まとめとなります)

奨学金を利用したという方が年々増えている中、それに比例して奨学金の返済に苦しむ人も多くなっています。

「奨学金」という言う言葉から、将来的にその返済に悩むことを連想する方はあまり多くなく、実際に返済の場になって初めてその負担に気付くということも多いようです。

返済が出来なくなる理由も、就職しても返済できるだけの収入がない、当初は返済していたが結婚や出産などで返済の余裕がなくなった、など様々です。

ここでご紹介した日本学生支援機構の奨学金の場合、返済が難しい方が一定の条件を満たせば、猶予制度や減額制度を利用することが出来ます。

返済総額が変わるわけではありませんが、そういった制度を利用すると時間をかけてでもしっかりと返済することが可能になります。

また奨学金では無謀な取り立てが行われることは原則ありませんが、放っておいたからと督促がなくなるわけではなく、返済を果たす義務はついて回ります。

救済制度を利用してもなお返済が難しい場合、弁護士等を挟んで任意整理などの対応を検討する必要があります。

大学を卒業してからも10年以上続く奨学金の返済。

その10年以上の間には、結婚や妊娠出産といった大きなライフイベントがあることも少なくありません。

そういったことをきっかけに返済が困難になる方も多く、奨学金の利用は、借りることだけでなくその後の返済のことまでしっかりと考えて決める必要があります。

もし返済中に難しいと感じることがあれば、迷うことなくすぐに相談機関に相談してみましょう。

人生をより良くするために借りた奨学金、その奨学金に毎日の生活を脅かされることの無いように、無理のない返済を行っていくことが大切です。

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